ベトナムのオフな面々 Vol. 008

ハノイで始まった自炊生活恋人と共に、至福の時間を

「料理は初心者でしたが、実はそんなに大きな失敗はしたことがないんです。一応食べられるくらいには仕上がりますね(笑)」

「カレーには醤油、コショウのほか、ヨーグルト、牛乳、白だし、ケチャップなども少しずつ入れて、コクを出します」

「彼が作るベーコンチーズポテトも大好きです。私も時々、彼にベトナム料理を振る舞います」と恋人のジャンさん

日本在住時の食事はコンビニエンスストアの弁当が大半だった。

「出張が多くて外食ばかり。キッチンに立ったことすらなかったので、ご飯の炊き方も知りませんでした」

ハノイに赴任して約1年半。当初はベトナムの料理が口に合わず、和食が恋しいと思う日々。費用がかさむ和食店に行ってばかりでなく、自宅でも食べられるようにと自炊生活を始めた。

「調理法を調べながら、様々な料理に挑戦しました。次第にそれが楽しくなってきて、今ではカレーやスパゲッティなど、定番のものは一通り作れるようになりました」

現在住んでいるアパートでは数ヶ月に1度、アメリカ人やイギリス人、韓国人、フィリピン人など国際色豊かな住人が集まり、パーティーが開かれる。

「大阪府出身の日本人として何か地元の代表的な料理を作ろうと思って、先日は串カツを持っていきました。おいしいと好評でしたね。今度はたこ焼きに挑戦してみようと思っています」

空岡さんの楽しみは、もう1つある。

「ベトナム人の彼女に僕の作った料理を食べてもらうことです。いつも味を褒めてくれるんですよ。2人で一緒に作ることもあって、その時間が楽しいですね」

以前は料理する時間がもったいないと感じていた空岡さんも、今では料理のおかげで自身の世界が広がったと前向きに捉えている。 

「すでにできることをやり続けていても成長はしないですよね。苦手なことに敢えて挑戦してみることが大切だと気付きました」