越の国の法律相談 No.021

排ガス基準が以前と
比べて厳しく

2019年3月の首相決定により、道路走行時および中古車輸入時の自動車(ガソリン車・ディーゼル車)排ガス規制が強化されました。

▽道路を走行する自動車には、現在はレベル1(1992年欧州排ガス規制“EURO1”相当)が適用されていますが、▽1998年以前の製造車は据え置き、▽1999―2008年の製造車は2021年1月から、▽2009年以降の製造車は2020年1月から、レベル2(1996年EURO2相当)に引き上げられます。

▽中古車輸入時の規制は、2019年5月からレベル3→4(2005年EURO4相当)となりました。

新車については、2017年1月からレベル4とされ、2022年1月からはレベル5(2008年EURO5相当)が適用されます。

一方、二輪車は、中古車輸入時がレベル2、新車はレベル3とやや低めに設定され、道路走行時の二輪車には規制はありません。

規制の実現には
車検の実施が不可欠

現在の欧州排ガス規制は2014年EURO6の基準を採用しており、日・米もほぼ同レベルなので、ベトナムは数年遅れで日米欧を追いかけるという状況です。

これら規制を実現するには、車検の完全実施が不可欠です。車検切れで道路を走行すると行政罰金が科されますが、実際にはかなり多く(中小運輸会社のトラックなど)が路上に出ているようです。

また、二輪車は、日本では250cc超が車検の対象ですが、ベトナムでは排気量を問わず、車検の義務はありません。

このほか、商用車は、法定使用年数(トラック25年、バス20年)を超えると使用が禁止されますが、実態は形骸化しているようです。

ベトナムにきれいな空気を取り戻すため、排ガス規制の成果が期待されます。

 

小幡 葉子 Obata Yoko
日本国及びベトナム外国弁護士。JICAベトナム法整備支援
長期専門家などを経て、2013年4月より現職。
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