ベトナムのオフな面々 Vol. 011

勝敗ではなく敬う心が大切な「日本の剣道」をベトナムで

同会の代表を務める守屋さんは、「子どもたちは剣道を通して日本の文化を学び、大人たちは純粋に剣道を楽しむ。そんな場所であり続けたい」と語る

市内で活動しているベトナム人の剣道コミュニティーから、日本の伝統剣道を学びたいと出稽古に来るベトナム人剣士の姿も

「基本的に毎週土・日曜の16~18時まで稽古を行っています。初心者の方でも、ぜひ気軽に参加しにきてください」

竹刀がぶつかり合う音と気迫のこもった声がこだまする体育館。約20人の剣士たちが集まる中、その中心で子どもたちに熱心に剣道を教えているのが、杉野さんだ。
「礼儀を正す。嘘をつかない。迷惑をかけない。心身ともに強い人間になる。この4点を基本にいつも剣道と向き合っています」
剣道をしていた叔父の影響で、小学生の頃に剣道を始めた。それ以来、本格的に取り組んでいた競技スキーと並行して続けていたが、仕事が忙しくなると同時に遠ざかっていた。
「しばらく剣道から離れていたのですが、50歳目前になった頃、もう1度やってみようとふと思い立ちました。ブランク明けで復帰する、いわゆるリバイバル剣道です」
現在は、7区の日本人学校にて行われている「ホーチミン市剣道愛好会」の稽古に参加している。
同会では、子どもたちとその母親、休日の趣味として稽古に来ているサラリーマンなど、国籍や性別、年齢を問わずいろいろな人が一緒になって剣道を楽しんでいる。
「剣道には打って反省、打たれて感謝という言葉があります。勝ち負けではない、敬う心が大切。心身を鍛えて、体が動く限り続けていきたいです」